映画やドラマの感想です
★★★★★砂の器 1974
2012-08-06 Mon 22:00
監督:野村芳太郎
出演者:丹波哲郎、 加藤剛、 森田健作、 島田陽子
収録時間:143分
レンタル開始日:2004-04-24

Story
松本清張原作の社会派サスペンスドラマを、橋本忍と山田洋次の共同脚本で映像化。親子の宿命を断ち切り、音楽家として成功した和賀英良の目の前に、突如封印したはずの過去が突き付けられる。男の意地とトラウマを映像的に見事に交錯させた傑作ドラマ。 (詳細はこちら

レビューを見ると邦画最高傑作という方が多くて驚きました。
いつも終わってから見るので、あらそんなに?と(笑)

重厚だという意見も多いんですが、結構シンプルな娯楽作に近い
プロットだと思います。

クラシックを長尺で使い、回想シーンに綺麗な日本の四季の風景と
悲しい日本古来の人間ドラマ。

絶望からのし上がり栄光を直前にした人間の絶望へのカウント
ダウン。

後半の構成は分かりやすすぎる位のカタルシスの演出でした。


ちょっと日本の四季を出すのは反則では?というのはありますね。
本州一週?というのも少し疑問。


人のレビュー見て分かったけど、ハンセン病についての予備知識
がないと、なぜ和賀英良が三木を殺したのかを始め理解が出来ない
みたいですね。

映画だけ見るとただ過去を断ち切っているかのようにしか見え
ない。


ハンセン病に対しての差別、隔離、人々の偏見は半端ではないら
しくそれは発症してない家族にも凄まじい疑惑の目、監視があった
そうです。

それは近年にまで続いたとか。


だから和賀が三木を殺したのは単に過去をほじくられるからでは
なく、まさにそれ以降に降りかかる偏見を払いのけた意味も持つ
ようです。

お父さんが他人を装うのもその話が分かっているかで大きく意味
は違ってしまいます。

和賀が子供を、出産を嫌悪する理由も。


なので当時も問題は解決した的なテロップには批判があったそう
です。


そうこの映画自体は検閲を逃れるためにこれでもギリギリに
オブラートで包まれた表現だったようです。

最近リメイクされたドラマではハンセン病の存在さえ完全に
隠されたようですが。


映画に話を戻しますが、加藤嘉の演技につきますね。

父親の嗚咽と他人の振りが素晴らしいクライマックス。

まだ親子の頃の放浪の旅も良かったです。

丹波哲郎、加藤剛、森田健作、島田陽子も良かった。

加藤剛と仲居ではもう大人と子供ほど差がありますしね。
仲居にやらせた方が問題ですが(^^;


原作は読んでいませんが、原作はただの推理モノで和賀はただ
犯人でしかないという意見が多いです。

松本清張自ら原作を超えたと絶賛だったそうで。

ふと思うと白夜行も原作では全く犯人のドラマは描かれていない
のでドラマ白夜行のルーツ的作品なのかなと思いました。
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